【ネタバレなし】天堂晋助『パリのサムライ』書評|一気読み必至の魅力と余韻

引用:Amazon商品ページ

 

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 読書家:1日1冊以上読書、累計1000冊以上読了、元々は読書大嫌い

 小説やビジネス書、エッセイなど幅広いジャンルを扱い、読書の魅力を発信しています。

 皆さんが気になる本を見つけられるよう、詳細に書評をします。

 

 
こんな人におすすめ!
○歴史小説が好きな人
○斬新な設定が好きな人

最初の数ページで、もうコーヒーが冷めちゃいました。

だって、幕末サムライが19世紀パリで秘密警察に追われるって、そんなの脳内で映画が始まっちゃうやつじゃないですか。

正直、ページをめくる手が止まらない…!そして読み終わってもしばらく余韻が抜けない。うん、やられました。

 

ここではネタバレなしで、作品の雰囲気や読みどころをまるっと紹介します。

歴史ものが苦手な方でも大丈夫。カジュアルに、友だちに熱弁する感じで語っていきますね。

 


『パリのサムライ』概要

 

基本データと出版情報

 

  • 著者:天堂晋助(てんどう・しんすけ)

  • 作品名:『パリのサムライ』

  • 発売日:2025年3月22日(Kindle/ペーパーバック)

  • ページ数: 173ページ

 

ジャンルと対象読者

 

  • ジャンル:歴史アクション×冒険小説。

  • テンポ:短めの章立てでスイスイ進むタイプ。通勤・通学のスキマ時間にうってつけ。

  • 難易度:史実の背景は押さえつつも、物語の推進力は“追跡×陰謀×救出”。歴史用語はライトに説明されるので、専門知識ゼロでもOK。

  • こんな人:時代小説は敷居が高い…と思っている方ほどハマっちゃうやつです。

 

ネタバレなしあらすじ

 

舞台は1867年、パリ万国博覧会。薩摩の武士にして直心一刀流の達人・矢作貢は、日本の展示品を守るため海を渡ります。

ところが、現地でフランス秘密警察の陰謀に巻き込まれ、あれよあれよと“追われる側”に。

命を救ってくれた娼婦カトリーヌとその娘エリーズにも危険が迫り、矢作は刀と知恵で立ち向かうことに。

クライマックスは真夜中の万博会場――煌めくガス灯の下で、静かな緊張が一気に弾けます。

 


こんな人におすすめ

 

歴史小説が好き

 

19世紀パリの空気がむんむん。

シャン・ド・マルスに特設された巨大会場、二帝政末期の熱気、そして各国のパビリオン――そうした“世界の縮図”としての万博のワクワク感が、物語の緊張と見事に噛み合います。

パリ万博(1867)はナポレオン三世の勅令で準備され、ドームを中心に同心円状の巨大会場が組まれたんですよ。舞台装置としても最高。

 

通勤読書に最適

 

章が短くて“1駅1章”のリズムが気持ちいい。

「次の駅で閉じるつもりが、あれ、3駅過ぎてる?」ってなるやつ。

私もつい乗り換えをスルーしちゃいました笑

 

初めての人向け

 

時代小説の“お作法”に縛られていない、素直に面白いアクション活劇

刀の立ち回りも“映像的”でイメージしやすく、人物がはっきり立ってるから迷子になりません。

歴史知識は最低限でOK。あとで気になったら、パリ万博について軽くググるだけでも満足度が上がります。

 


読みどころと魅力

 

歴史描写の臨場感

 

万博会場の光と影、ナイトシーンの湿り気、街路のざわめき。

紙の上なのに、ガス灯の揺らぎまで見える気がしました。

そして“展示物を守る”というミッション設定が絶妙。派手な戦闘ばかりでなく、職務倫理と国の威信が矢作の背中をまっすぐにします。

背景にある1867年パリ万博の構造や規模感が、逃走劇と対決の導線を説得力たっぷりに支えるんですよね。

 

 

アクションと知性

 

矢作は“力任せの剣豪”じゃありません。

地の利を読む目相手の出方を先に読む知性、そしてここぞの一撃のキレ。この三点セットがめちゃくちゃ気持ちいい!

作中で彼が操る「直心一刀流」という呼称は、物語上のスタイルを示すネーミングとして理解するとスッと入ります。

現実の歴史には直心影流や一刀流といった流派があって、いずれも“まっすぐな太刀筋”や実戦性で有名。作品はそのエッセンスを映画的に再構成しているイメージです。

 

 

謎とサスペンス感

 

“敵は警察”――これがもう最初から不利。

濡れ衣を晴らすには、証拠味方時間稼ぎ。この三つをどうやって揃えるのか。

カトリーヌ&エリーズ母娘の存在が、矢作の行動原理に人間的な温度を与えるのもいいんです。

私、正直アクションの緊迫感がすごすぎて、途中で時代考証のことを一瞬忘れてました笑。

でも読み終えて振り返ると、背景の史実がしっかり土台になってるから、余韻が長持ちするんですよね。

 


まとめ

 

『パリのサムライ』は、“歴史の臨場感”ד追走サスペンス”ד剣戟アクション”がきれいに三位一体になった快作。

短めの分量なのに、読了後はパリの夜風がまだ頬に残ってる感じ。めちゃくちゃ新鮮でした!

  • 通勤の相棒にちょうどいいテンポ。

  • 時代小説ビギナーも安心の親切設計。

  • 読み終えたあと語りたくなる“余韻”つき。

 

もしハマったら、同作者の関連作や続編的ポジションの『ロンドンのサムライ』に進むのもアリ。矢作の“その後”がさらに立体的に見えてきますよ。

こんな素敵な作品、見逃したらもったいないですよ!

皆さんもぜひ読んでみてください!

 

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