『塾講師が言わない子どもを苦しめない受験戦略』の要点と子育てへの活かし方
by kimkim · 2025年12月4日

引用:Amazon商品ページ
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読書家:1日1冊以上読書、累計1000冊以上読了、元々は読書大嫌い
小説やビジネス書、エッセイなど幅広いジャンルを扱い、読書の魅力を発信しています。
皆さんが気になる本を見つけられるよう、詳細に書評をします。
○受験を控えているお子さんがいる方
○お子さんの受験を考えている方
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正直、受験の話ってしんどいですよね。
でも、子どもが苦しまない道はちゃんとある。
私も「無理ゲーな受験」に巻き込まれないルート設計を本気で知りたい…そう思って本書を読み込みました。
結論、めちゃくちゃ実践的でした!皆さんにもシェアさせてください。
目次
『塾講師が言わない子どもを苦しめない受験戦略』とは
著者・蓮池林太郎のプロフィールと視点
著者は医師であり5人の子の父。
教育産業の利害から距離を置いた“第三者目線”で、コスパ・タイパ・リスパの高い受験ルートを提案しています。
受験で苦しんだ当事者だからこそ「苦しまない戦略」に焦点を当てているのが特徴です。
本書の対象読者と基本的な立場
最難関層に限らず「大多数の家庭」に向けた実践書。
塾や学校の事情に忖度しない独立した視点で、前倒しの受験や過剰課金にブレーキをかけてくれます。
この本が伝えたい一番のメッセージ
“中学受験をしない”選択肢を含めて、家族の幸福度を最大化するルートを全体最適で設計しよう、ということ。
とくに「公立中→高校→大学」の王道ルートは、コスパ・タイパ・リスパの面で非常に有利だと強く提案します。
親が陥りやすい受験への誤解
「いい学校」がゴールではない理由
受験は人生の“部分最適”になりがち。
合格はゴールでもスタートでもなく、全体の一部です。
ここを見誤ると、家族の資源(お金・時間・気力)を消耗するだけになっちゃう。
全体の戦略マップを描いて「どこで一撃をかけるか」を見極めよう、という呼びかけが芯にあります。
価値観の押し付けが生む教育虐待
「受験に失敗したら人生終わり」みたいな刷り込みは危険。
行き過ぎれば家庭崩壊すら招く——現実に起きた事例も紹介されます。
親の“善意”が子に深い傷を残すこと、忘れないでおきたいです。
塾講師が語らない子どもの個人差
学力には残酷なほどの個人差があり、その多くは遺伝の影響を受ける——だから同じ課金でも伸び方は人それぞれ、という冷静な事実。
ここを無視して“上積み”だけを求めると、子どもは苦しくなるばかり。
「6ポケット」戦略と受験産業の仕組み
祖父母まで含めた“6つの財布”を前提に、受験産業が前倒し・長期化を促す構造があります。
気づけば「受験して当然」の空気に飲み込まれる…ここは親が理性でブレーキを。
子育てに活かす本書の考え方
親の価値観アップデートの重要性
親世代の“成功ルート”が今も最適とは限りません。
採用・進学の制度も変化しています。
だからこそ、最新情報を取りにいきつつ「我が子に合う」戦略にアップデートする姿勢が大事。
私もここ、痛いほどわかる…!
親の成功体験が通用しない時代背景
中学受験の激化は「産業側の論理」も後押し。
前倒しムードに流されず、家計と子どもの性格の“現実解”を見る。
無理な背伸びより、確実な布石を。
子どもの性格と適性に寄り添う教育
本書のキモは“一般受験力”という考え方。
学力=「記憶力×持続力」で決まり、そこに家庭の「課金力(投資余力)」が加点として効いてくる——この“現実ベース”で作戦を組みます。
子どもの得手不得手に合わせて、どこに課金するかを見定めるのが親の腕の見せどころ。
一般受験力=記憶力×持続力+課金力(加点)——“掛け算”に“足し算”の現実。
教育の「攻め」と「守り」の使い分け
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守り:公立中を軸に“ムリのない”高校受験を。内申と適正校選びで確度を上げる。とくに指定校推薦の設計は超重要です。
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攻め:高校〜大学での“最重要課金ポイント”を見据えて投資。指定校推薦で合格確率を高めたり、大学以降は就活塾や大学院受験への集中投資も有効。
具体的には——
① 公立中→(内申・校風適合)→ 高校の戦略
公立中ルートは「多様でエコノミー」。背伸びしすぎず、評定を取りやすい環境を選ぶほど、指定校推薦で“勝ち筋”が見えます。偏差値より「結果に直結する条件」で選ぶのがコツ。
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補習塾をうまく使う:一般入試の筆記対策だけでなく、定期テストや提出物管理まで面倒を見る“内申特化”の塾は、推薦戦略と相性がいい。
② 指定校推薦・総合型選抜を起点に“確度の高い合格”
有名大の推薦枠は“穴場高校”にもあったりします。学校研究と現地ヒアリングで実態を把握して、最短距離を設計しましょう。
③ 大学付属高校を使って“下振れを抑える”
エスカレーター型で“最低ライン”を担保しつつ、成績次第で外部受験も狙える。リスクを抑えながら上振れも狙えるのが魅力です。
④ 「大学以降」に一撃の課金
就活塾で内定力を上げる/大学院で“学歴ロンダリング”を狙う——ここは塾講師があまり語らない“後半戦の重課金ポイント”。中高で無理に燃え尽きるより、ここに資源を温存する発想は合理的です。
まとめ
今日はかなり本音でいきました。
中学受験ブームに飲まれると、家計もメンタルも削られがち。
私も「うちも始めなきゃ…!」って焦っちゃうタイプですが、子どもの性格と家庭の課金力に合わせた“勝ち筋”は、実は公立中ルートにこそ眠っています。
最後に、超ざっくり“実装メモ”を置いておきます。
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適性最優先:記憶力×持続力を観察→課金の有効打点を決める。
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高校選びは“指定校の実績”から逆算。校風×評定の取りやすさ×推薦枠。
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内申型の補習塾をうまく使い、無理な難関志向は控える。
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大学以降に課金の本命——就活塾/大学院での一撃投資も視野に。
皆さんも、自分のご家庭版「戦略マップ」を作ってみてください。
共感したところがあれば、家で今日から実装していきましょう!私も、進学パンフを見る前に“我が子の得意・苦手と課金ポイント”を書き出してみますね。笑
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