【ネタバレなし】『Waste 1巻・2巻』書評|“戦うぼろ布と自称吟遊詩人”の魅力を徹底レビュー
引用:Amazon商品ページ
⚪︎ブログ運営者kimkim紹介
読書家:1日1冊以上読書、累計1000冊以上読了、元々は読書大嫌い
小説やビジネス書、エッセイなど幅広いジャンルを扱い、読書の魅力を発信しています。
皆さんが気になる本を見つけられるよう、詳細に書評をします。
○アクションが好きな人
○リアルな設定が好きな人
・
「戦うぼろ布」と「自称吟遊詩人」って、どういう組み合わせ…!
と思いきや、読み始めたら一気に世界に引き込まれました。
私は夜コーヒーを淹れて “ちょっとだけ” のつもりが、気づいたら2巻まで読了。
やっちゃいましたよね。笑
本記事はネタバレなしで、『Waste 1巻・2巻』の推しポイントをまるっと解説します。
「まず雰囲気だけ知りたい」「買うか迷ってる」という方のお役に立てばうれしいです!
目次
作品の基本情報まとめ
作者・出版社
著者は此木零一/山田二三のタッグ。
レーベル(出版社)はナンバーナイン、電子書籍ストア各社で配信されています。
紙の雑誌連載というより、電子配信主体の新作という立ち位置ですね。
刊行巻数と発売時期
1巻・2巻は同日配信(2024年8月16日)。
同時に読み進められるの、めちゃくちゃありがたい…!
2巻には後述の読切「恋の魔法売ります」も収録されています。
ジャンル傾向と雰囲気
ジャンルは青年向けアクション/SF×バディもの。
販売ページのタグではロマンスや“男装”の示唆もあり、硬派な捜査劇にちょい甘さと遊び心をトッピング、というムードです。
Wasteネタバレなしレビュー
本記事の読み方ガイド
ストーリーの核心(事件の真相や大きなどんでん返し)は触れません。
世界観・読み味・作画の強みなどを中心に、“買う前に知りたい”情報だけをキュッとお届けします。
まず短評と評価指針
結論:軽口×切実さ×手堅いアクションのバランスが良すぎて、1巻読んだら2巻まで“連射”しちゃう系。
・設定の勘所…薬物犯罪をめぐる国家機関「ラダー」と、新ドラッグ〈アビス〉。これが物語の“重力”になっていて、読み進めるほど不穏が増す。
・キャラの化学反応…“戦うぼろ布”ことウエスと、“現代の吟遊詩人”を自称するバードの掛け合いが最高。孤高と軽やかさのミックス、ずるい。
・読後の余韻…痛快さの後に、ふっと静かな余白が残るタイプ。私も「続刊の仕込み、来てる…?」とニヤニヤしちゃいました。
こんな人に特に推奨
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バディものの“距離が縮まる瞬間”に弱い人
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能力アクションは好きだけど、過度に超常すぎるのはちょっと…という人
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会話のテンポがいい作品を求めてる人
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電子オリジナルの新作を新鮮なうちに掘りたい人(同日2巻まで読めるの偉大)
ネタバレなし概要解説
世界観と基礎設定軸
舞台は、新ドラッグ〈アビス〉の侵入を食い止めるために設立された国防麻薬対策本部「ラダー」。
ここには薬が効かない体質+特殊能力を持つエージェントが所属しています。
主人公格のウエスは、「一度見た技をトレースできる」コピー系の戦闘特性。
相棒候補のバードは“吟遊詩人”を名乗る敏腕情報屋。
この“力”と“情報”のタッグが、捜査と戦闘の両輪を回していくのが快感なんです。
序盤導入の見どころ
1巻はウエスとバードの出会い〜関係の立ち上がりが芯。
最初は互いに相手の“呼吸”を読めず、少しギクシャク。
でも、任務と小競り合いを通じて、リスクを引き受ける覚悟や仕事の美学が噛み合っていく。
2巻では彼らに敵対する“謎の少年”が暗躍し、物語の温度が一段上がります。
さらに読切「恋の魔法売ります」が同巻に収録されていて、世界観の別角度も味わえるサービス構成。
物語トーンと温度感
全体のトーンは軽口の心地よさ×陰る空気。
ウエスの実直さとぶつかると程よい火花が散って、ページをめくる手が止まらない。
「麻薬×国家機関」の硬い題材なのに、人間の手触りがちゃんと残るんですよ。私もそのバランスにやられました。
作画と演出の徹底評価
アクション描写の迫力
トレース能力の見せ方がまず巧い。
ただ“同じ動き”をなぞるだけじゃなくて、初動→溜め→解きの三段階を絵で分解してるんですよ。
攻防の重さと速さの伝え方も秀逸。
打撃の“乗り”をベタ塗りの面積や線密度で増やしつつ、SFX(ドン/ガリ)の字形まで太く重くしてくるので、読んでて肩に力が入る。
また、細かいけど効いているのが、カメラ距離のテンポ。ロングで位置関係を置き、ミディアムでフェイントを仕込み、クローズアップで決着の“触感”を渡す。
結果、重さ(打撃の体重)と速さ(視線誘導)の両方が同居して、ページの流れがスッと体に入ってくるタイプです。
読みながら「今、ここから入って、次はこの角度ね」と体が先に理解する。こういう“読ませ方”、本当に好き!
まとめ
『Waste』は、
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設定の強さ(ラダー×アビス)
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キャラの磁力(ウエス×バード)
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作画のわかりやすさ(読ませるアクション)
この三拍子が初速から揃っているのが魅力。1巻でハマって、2巻で“あ、これは追うやつだ”と確信するはず。
私も次の動きを全力で待ち構えてます。
しかも1・2巻同日配信なので、導入〜加速まで一気読みOK。
これ、今から追う人には最高の環境です。皆さんもぜひ読んでみてください!
こんな素敵な作品、見逃したらもったいないですよ!
また、LINEスタンプやYouTubeチャンネルなどもあるので、ぜひ覗いてみてくださいね!