【ネタバレなし書評】『インスパイアリング・リスペクツ』シーズン1|32枠“最強”トーナメントが熱すぎた!
⚪︎ブログ運営者kimkim紹介
読書家:1日1冊以上読書、累計1000冊以上読了、元々は読書大嫌い
小説やビジネス書、エッセイなど幅広いジャンルを扱い、読書の魅力を発信しています。
皆さんが気になる本を見つけられるよう、詳細に書評をします。
○バトル作品が好きな人
○マルチバースの世界観が好きな人
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「マルチバースが舞台の格闘大会? しかも32人トーナメント!?」
そんなワードを聞いた瞬間、私のテンションは MAX。
この記事では、Web小説発の話題作『インスパイアリング・リスペクツ ―マルチバース・コロシアム―』シーズン1(以下、本作)について、ネタバレ一切ナシで語り倒します!
作品概要と魅力深掘り
基本データとあらすじ
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著者:なんちゃってAI小説家
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掲載サイト:「小説家になろう」ほか
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公開期間:2025年3月〜2025年6月(シーズン1完結は2025年6月8日)なんちゃってAI小説家
あらすじは超シンプル――でも、中身は超ド派手。
地球・宇宙・未来都市・剣と魔法の王国・幽冥の狭間……文字どおり“ありとあらゆる次元”から選抜された32名の最強戦士たち。
彼らは、全知全能を自称する運営組織〈アーカイブ・コア〉が主催する ―― マルチバース・コロシアム という巨大闘技大会に招集される。
ところが! エントリーナンバー“32”に登録されていたのは、なんの特殊スキルも持たない 尾暮新人(おのくれ あらと)。
尾暮新人は就職浪人だったのが、世界征服をしているスーパーコンピュータの手足として働くヒロインアンドロイド大丈夫義理子に雇用され、秘密兵器開発企業(表向き)のテストパイロットに・・・
理不尽にも命がけの舞台へ放り込まれた新人くんは、「殴り合いなんてしたことないんですけど!?」と半泣きになりつつも、持ち前の観察眼と粘り強さで、チームメイト(?)や解説者(?)から技術と知恵をかき集め、無謀極まる一回戦へ挑むことになる。
果たして、次元を超えた化け物たちの殺到するトーナメントで、ただの一般人が掴める逆転の糸口はあるのか?
そして〈アーカイブ・コア〉がこの大会で本当に叶えようとしている“願い”とは一体……?
――そんな感じで、読み始めた瞬間から“ワケあり32名+謎の運営”の思惑が縦横無尽にぶつかり合い、ページをめくる手が止まらなくなるんですよね!
ジャンル別の位置付け
本作を一言でくくるなら「異種格闘技バトル×マルチバースSF」。
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バトル物としての熱量 → 『刃牙』や『HUNTER×HUNTER』の“天空闘技場”系統。
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多次元設定 → 『スパイダーバース』的ワクワク感。
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主人公の立場 → 『弱虫ペダル』初期の小野田くん並みに“ド素人が大舞台へ”というギャップ萌え。
本作が刺さる理由
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32枠の“キャラ渋滞”が逆に良い!
32人も登場すると「どうせ覚えきれないでしょ?」って身構えますよね。ところが本作、まずキャラ紹介のテンポが絶妙。各リスペクツの登場シーンが “能力の見せ場+性格が一発でわかるギャグ or 名言” の黄金セットで構成されているから、ページをめくるごとに脳みそへ刻印されていきます。 -
一般人だからこそ際立つ成長曲線
主人公の尾暮新人はTHE一般人。
他の出場者と違い、特殊な能力もなければ個性もありません。考え方に関しても普通というか、なんというか・・・だからこそ、めちゃくちゃ共感できた場面が多かったように思います!凡人が超人たちにどのように打ち勝っていくのか、それとも・・・ -
「次の対戦カード」を予想するワクワク
格闘技ファンがトーナメント表を見てニヤける、あの感覚を小説で味わえるのはレア!
個人的な見どころ
バトル演出の醍醐味
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物理法則ガン無視の異種格闘
超人VSサイボーグ、忍者VS幽霊、魔法少女VSアンドロイド、妖精VS謎の玉……「組み合わせの暴力」がここに極まれり。 -
実況・解説がちゃんと“多次元仕様”
未来人視点のリプレイなど、小ネタが細かすぎて笑います。 -
文章なのに映像が浮かぶスピード感
映像化してないはずなのに、読みながら脳内シアターが4DX。作者さん、たぶん動きの描写を“フレーム割”で考えてるんですよね。
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ワンアクションを「溜め→移動→衝撃→余韻」の4コマで切り取る。
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擬音語を“音響効果”じゃなく“カメラワーク”として配置(例:〈ズームッ〉=カメラ寄り)。
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さらに行間で“観客のどよめき”をサイドチェーンさせて臨場感を倍増。
結果、文章をスクロールする指が“コマ送り再生”みたいな感触になって、読み終わった頃には自分がリングサイドにいた気分! いやほんと、映像脳おそるべし……次ページをめくるたび、頭の中でOPテーマが自動再生されるの、私だけじゃないはずです!
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伏線と緩急の妙技
シーズン1は“1回戦終了”までを描く構成。
正直「1回戦だけでここまで引っ張れるの!?」と舐めてました。
ところがどっこい、試合間に挟まる日常パートや回想が絶妙なクールダウンになっていて、むしろページをめくる手が止まらない!
まとめ
シーズン1を読み終えた率直な感想——
「トーナメント表を壁に貼って、蛍光ペンで勝者を塗りつぶしたい!」
いやほんと、それくらいアツい。
マルチバース×バトルの“王道なのに新鮮”なコンセプト、幅広いキャラ層、丁寧な伏線回収。どこを切っても話題にできる金太郎飴状態です。
シーズン2(2回戦以降)が既に公開予定とのことなので、今のうちに追いついておくのが吉!
皆さんもぜひ読んでみてください。見逃したらもったいないですよ!
YouTubeチャンネルを見るとさらに世界観に浸れますよ!